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花火豆知識

花火大会の打上げ玉数、ホントに何万発も上がっているの?



 

「2000発」、「5000発」、「10000発」打ち上げ、花火大会ではよく、打ち上げの玉数(発数)がポスターやチラシで見受けられます。
 しかし、本当にそれだけ多くの打ち上げ花火が打ち上がっているの?と疑問に感じたことはありませんか?

 情報誌の花火特集では、個々の花火大会について、客観的に評価することはできませんので、読者に比較対象させるための基準データとしてどうしても数値に頼らざるを得ません。
 ですので、玉数が一番その規模を示すのにわかりやすいため、打ち上げ数ばかりひとり歩きしてしまったようです。

 日本の花火大会では多くの場合、そうした打ち上げ花火の打ち上げ発数は、多分に景気づけされた(多めにかかれた)玉数であるようです。観客者のいちいち、その打ち上げ数を数えているわけではありませんので。しかし、そのことは嘘であるというより、規模を大きくみせて観客を多く呼び込むための宣伝として捉え、玉数は参考程度のものとして認識しておけばいいでしょう。

 現実には、発表された玉数の半分上がれば、良心的な花火大会であるといえます。
外国の打ち上げ花火では、よく「火薬量何トン」というように玉数ではなく、使用される火薬の総量で規模を表しますので、日本の場合も外国に真似た方が公正でいいかも。

(引用:花火百華 小野里公成著)