外観がしっかりしていて、押入などに入れっぱなしになっている花火は、 一度、天日干しをしてみて下さい。
導火線や点火薬が部分的に湿っていることが 不着火につながるケースが多いようです。
天日に1日ほど干せばその程度の水分は飛んで乾きます。
また、ススキや噴出などの粉薬も同様で水につかって火薬自体の成分である 酸化剤が分解すれば不着火となりますがそうでなければ火薬は燃えます。
この逆で、水に浸かれば火薬としての効力を失いますので 可燃ゴミと同じように処分は出来ます。
煙火の打ち上げ花火の黒玉も同様、水槽に1週間ほど浸けて 紙の皮をむき、星まで完全に水に浸かった状態にしてから
分解して、処分します。
要するに、水に浸かってしまった火薬は、酸素供給剤が水により分解して火薬と しての効力を失いますが、湿気った状態であれば酸化若しくは分解していないので大丈夫です。
只、鉄粉を使っているものやクラッカーはその火薬自体の成分が空気中の水分 により 酸化してしまうので火花が咲かなかったり音がしなくなります。
最近はどうか分かりませんが、以前の中国製の銀色の花火は 酸化して不着火になることがありました。たぶん中国国内での
原料に問題があったと思います。
(情報提供: (株)太田煙火製造所) |