(物語)
今なお異国情緒が漂う長崎の街にはかつて、江戸の吉原、京の島原と並び日本三大花街として数えられた丸山という遊里があった。
その丸山に生涯、無償の愛に生きた、愛八(あいはち)という名の芸者がいた…。
愛八は明治から昭和初期にかけて実在した女性。
愛八が人生で初めて本当の恋を見出した相手であり、長崎の歴史研究に全てをかけた学者・古賀十二郎。
古賀と愛八が2人きりで長崎に眠る数々の名もなき歌を探す旅。
世の中から忘れ去られた名曲「長崎ぶらぶら節」との出会い。そして両親のいない貧しい少女・お雪をはじめ、全ての人々に捧げた無償の愛。
なかにし礼氏が描いた数奇な女の一生を吉永小百合が演じる・・・。
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