日本の線香花火が、幻になりつつあるのには、理由があります・・・
それは、1つに原料集めに大変な苦労があることです。練った火薬の量は莫大なもので、ようやく、昔の線香花火の火らしく燃える原料にたどりつきました。
2つめには、人件費の問題です。中国産の線香花火が、1本3円ぐらいですが、到底、日本で生産しますと、給料が払える価格ではなく、どうしても高くなってしまうんですね。しかし、中国も現在は、人件費が上がっており、近い将来、中国産の線香花火の値上がりも予想されます。
3つめは、線香花火をつくる(よる)職人さんが、高齢化でいなくなっていることです。線香花火は、単に原料を包むだけでは、昔の記憶にある火の玉は創れません。配合・より・巻きの強さなど様々な小さなことが大きく影響するので、長年の勘が重要な部分を占めるからです。 |