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世界各国の花火事情「ヨーロッパ」編
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ヨーロッパの国々は陸続きであるため、花火の形態も奇妙なほど似通っています。
日本や中国花火が球形であるのに対し、ヨーロッパの花火玉はロケットか茶筒のよ
うな形をした円筒形の形です。
そのため、日本の花火のように丸い大輪の花は咲かず、柳か小割のような形となり
ます。
形もさることながら日本の花火との一番の違いは「演出方法」です。
日本の花火は精妙な色彩の変化と大輪菊のような完璧な造形美を追求する芸術性に
その神髄をみます。一発の花火を観賞するに耐えるだけの優れた技術の頂点が要求さ
れるのです。
ところがヨーロッパは違います。日本のように花火そのものを観賞の対象とするの
ではなく、貴族や豪族が所有する敷地内の庭園の至る所や、建物に花火を仕込むなど
「庭園花火」として発展してきたのです。
さらに、花火の開花も比較にならないほど小さく、高度も低いのです。それ故、音
楽や照明などと組み合わせた演出花火として発展してきたのでしょう。
日本の花火、バンザイです!